
受け継がれる歌、生きている輪
郡上は日本の中部に位置する山あいのまちで、夏になると、歌とリズム、そして夜通し踊る人々で通りが満たされる踊りの伝統で知られています。
郡囃会(ぐんそうかい)は、その盆踊りの輪を動かし続ける歌、お囃子、掛け声を通して、郡上の生きた音を芸術祭に届けます。グループは、郡上節の名手であった故・後藤直弘氏によって結成されました。郡上節とは、郡上に伝わる踊り唄の伝統です。彼らの音楽は、郡上市を代表する二つの踊りの伝統、郡上おどりと白鳥おどりに根ざしています。郡上おどりは、日本のユネスコ無形文化遺産に登録された民俗芸能の一部として国際的にも認められており、白鳥おどりは長い歴史と活気あるエネルギーで知られています。これらの伝統は、盆踊りがただ「見る」ためのパフォーマンスではなく、自らその輪に入っていくものでもあることを思い出させてくれます。
芸術祭では、郡囃会は井上博斗と菊池颯花によるツーピースとして出演し、特に古調の郡上節を中心に唄います。芸術祭の360度ハブステージでは、彼らの声とリズムが、フェスティバルの空間そのものをひとつの輪へと変えていきます。そこでは、受け継がれてきた歌が身体と息づかい、そしてコミュニティによって共有され、動きの中で生き続けます。





