ポーランド、アルゼンチン「ズベック&ペンツ・ピアソラ・デュオ」

タンゴの伝統を受け継ぐ新世代

コロナ禍のさなかに結成されたズベック&ペンツの「ピアソラ・デュオ」は、不確かな時代にも創造性を失わないために生まれたプロジェクトです。アストル・ピアソラ生誕100年をきっかけに、アルゼンチンのタンゴ・ヌエボと、彼ら自身のスラブ的な感性を結びつける、国境を越えた音楽対話を形にしました。

拠点とするワルシャワは、第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けながらも再生を遂げた都市であり、フリデリック・ショパンの生地でもあります。そんな力強い文化的背景の中で育まれた彼らの演奏は、卓越した音楽性だけでなく、即興、ユーモア、物語、そして観客へのちょっとした“ウィンク”に満ちています。

ピアソラの音楽を歴史的な保存物としてではなく、文化を越えて続く生きた会話として捉えるズベック&ペンツ。緻密さと遊び心、深い感情と軽やかな人間味を行き来しながら、タンゴの伝説に新しい息吹を吹き込みます。

ポーランドやラトビアでの公演を経て、今回の芸術祭が初来日であり、ヨーロッパ外での初公演となります。彼らにとって日本での演奏は子どもの頃からの夢であり、世界でも特別な観客との出会いを心から楽しみにしています。

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