沖縄「金丸獅子」

琉球に息づく祈りの獅子、受け継がれる百年の祝福

金丸獅子(かなまるじし)は、沖縄県・多良間島に伝わる神聖な獅子舞の伝統を受け継ぎ、広く紹介しているパフォーマンス団体です。獅子舞は毎年一度、島の「八月踊り」と呼ばれる豊年祭で奉納される重要な儀式。朝に登場して場を清め、夕方には祭りを締めくくるこの獅子は、健康や無病息災、五穀豊穣を願う存在です。

金丸獅子は2014年以降、沖縄本島各地のイベントや県内外のフェスティバルでパフォーマンスを行い、多良間島の伝統文化を広く伝えてきました。2024年には、多良間島の獅子舞団体との文化交流プロジェクトも進行し、神聖な獅子頭のレプリカを用いてより深くルーツとつながる活動が始まっています。

演目では、獅子舞に加え、「八月踊り」で披露される多良間島の伝統舞踊「ヨーンシー(陽気な木こりたち)」や、甲高い掛け声が印象的な「棒踊り」なども披露。どの演目も島の暮らしと信仰に根ざし、数百年にわたって受け継がれてきた貴重な文化遺産です。

沖縄から日本本土、そして世界へ。金丸獅子は、今も祈りと祝福を込めた舞を通して、島の精神と文化を届け続けています。