東京「ガレージシャンソンショー」

劇場型ボーカルとアコーディオンの奇天烈ユニット

生粋のバンドマンと 歌手という2つの顔を持っている山田晃士。その歌手の部分で何の束縛も制約もない「剥き出しの歌」に立ち返る事が出来る場所が佐藤芳明とのユニット【ガレージシャンソンショー】な のである。

伝統としてのアコーディオン音楽に、敬意を払いながらもその保守的な姿勢に疑問を抱く佐藤芳明。革新的で過激なアコーディオン奏者としての自分を追求できる場所が山田晃士とのユニット【ガレージシャンソンショー】なのである。

図らずも二人は、1996年当時、山田はアルバム『モノローグシアター』録音の為、佐藤はダニエル・ミル氏に師事する為、パリに在住していたという経歴を持つ。

【ガレージシャンソンショー】という名の由来は、そんな二人の欧州文化に憧れつつ もそれを悟られぬ様に皮肉ってしまう、といったややひねくれた天の邪鬼的性質の表れである。実のところは、本物のシャンソニエの方々にお叱りを受けやしないかビクビクしている毎日。いや、お叱りを受けたいのかもしれない。